ムービー
作戦参謀というのは多忙だ。たとえ仮眠中であっても、何か自体が変わることがあれば、容赦なくたたき起こされる。
そして今も俺は呼び出し音にたたき起こされ、寝ぼけ眼を何とかさまして肌の上に上着を羽織り、コンソールに向かっているのだった。
表示される画面にふれ、状況を把握している間に古泉からの通信要請音が鳴る。
「待ていま起きたばっかなんだ」
古泉との通信画面を起動しながらそう答える。
そして画面が起動したところで考えをまとめて話してゆく。
「この状況なんだが、今のところ伝えておいた作戦だけじゃ不安があるから次の指示を出す」
「了解しました――ってちょっ、服着て下さい! 見えるじゃないですか!」
ああそういえば上着は羽織ったが胸かくすの忘れてたな。
「すまん、サウンドオンリーにし忘れた」
「そういう問題じゃないでしょうあなたは――!」
古泉の叫び声がうるさいので音声を切ってサウンドオンリーにし、指示だけを簡潔に伝えて状況が変わるのを確認し、小康状態に入ったところで仮眠に入る。
後日、戦闘が終わった後、古泉に叱られた。
「いいですか、あなたはいま女性なんですよ。男性の感覚で行動されては困ります!
あの時僕しか見ていなかったから良いものの…!」
「でもお前だったんだし、いいじゃないか。お前になら別に俺は構わん」
古泉を見上げてそう言うと頭を抱えて、あーもうこの小悪魔、とかなんとか言っていたんだが、いったい何の話だろうな?
END
↓反転で後書きです。読んでやろうという方はどうぞ。
→父上様の絵に萌えて書き上げてしまった小話。父上様が誰か分からない鳥頭ですみません。というか絵から台詞を殆ど拝借してしまってごめんなさいです…。
蝶子様に捧げますが、父上様、トマト様(一応絵茶の時の名前で書きます)もお持ち帰り自由です(持ち帰って頂けるとむしろ嬉しいです)。いろんな萌えをありがとうございました。どうぞ、煮るなり焼くなりして下さいませ。…短くてごめんなさい。←
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